最近は少なくなくなりましたが間取りを依頼される時、「鬼門を考えたプランをお願いします。」と言われることが有ります。
鬼門とは鬼の出入りする方角で、北東の方向に玄関や水回りを持ってくると、不吉なことが起きてよくないと言われていました。
しかし鬼門は、昔の暮らし方に適したものだったのです。
昔は電気がなく、当然冷蔵庫など無かったので西に台所があると、夏は西日で物が早く傷むとか、もちろん水洗トイレも無く東にトイレがあると、日が当たって朝から臭くなるなど、昔の生活には合ったものでした。
今は冷蔵庫も有りトイレも水洗なので、現代の生活では鬼門をあまり気にしなくてもいいように思います。
それでも鬼門、鬼門、という人は、西南から北東に鬼の通り道に日本列島自体が位置しているのですから、鬼門を気にする人は日本から出ていかなくてはなりませんね。
また日本では、おはらいという習慣が有ります。鬼門が気になる人は、鬼門となる場所にお札を貼るという方法が有ります。
ただ湿気の多い浴室だけは、お札がはがれやすいので鬼門を気にする人は、浴室の場所だけ気を付ければいいと思います。
平家研究家 桧垣 幸夫