私の事務所がある生野屋は、約50年前に出来た古い住宅団地が有ります。
そこにはたくさんの空き家があります。
そこで私は空き家を調べ、数十件の相続人に「空き家を売りませんか?」と手紙を送りました。そうすると宛先不明で手紙がかえってきたものもありました。
という事は、その相続人の家も空き家なのかもしれません。
今は土地不足で、生野屋地区も人気の場所です。
この生野屋の古い団地に空き家が売りに出れば、すぐ売れて新しい家が建っています。
新しい家に若い人達が移り住んでくれれば、団地も新陳代謝が始まりにぎやかになるのです。
相続人の人達にとっては思い出の場所なので売りたくないのかもしれませんが、管理も大変です。
私の義弟は、毎週1時間かけて誰もいない田舎の家に帰り、掃除したり近所を見て回ったりしています。
年に数回は帰って掃除して窓を開けたり庭の草を取ったりして管理しなければなりません。
管理できるときはいいのですが、いずれ年を取り管理できなく時が来るのです。
管理されていない空き家もあります。
まだ市街地の空き家は処分の仕方がいろいろあるのでいいのですが、問題は田舎の空き家です。
相続人は他県にいて、帰る予定もないという空き家です。
処分しようにも当然買い手はいません。
まずは、この空き家を何とかする方法を考えないと、平成27年に出来た法律で強制撤去させられることが有るかも知れません。
とにかく空き家はいらないですね。
平家研究家 桧垣 幸夫