何気なく開けている扉ですが、開き戸、片開き戸、引き違い戸、引き込み戸、折れ戸、すべり出し戸などいろんなタイプの扉が有ります。
まず玄関戸です。一般的には開き戸が多いです。

扉の開け方ですが、利き手が右なら右開きがいいです。左なら左開きがいいと思います。
やはり聞き手で開ける方が開きやすいからです。
もうひとつ注意してほしいのが、玄関戸を開けると外から中が丸見えになるような扉の開き方は、避けた方がいいです。
海外では玄関戸は内開きなのに、日本では外開きになっています。
それは、海外では防犯上の理由から内開きになっています。しかし治安がいい日本では、外開きにすることで玄関内のスペースを有効に使えます。
室内の扉は、基本的には部屋側に開けます。廊下側に開けると、廊下を歩く人に当たる可能性が有るからです。
ただし、トイレの扉は外開きにします。それはトイレの中で具合が悪くなって人が倒れたりしたとき、内開きだと開かなくなることが有るからです。
開き戸に比べて引き戸は、開くスペースを取らないので採用される方が多いです。
ただし引き戸は、扉が収まる方の壁が薄くなるためスイッチやコンセントが設置できないということが有りますので、電気配線には注意が必要です。
サッシには、引き違い戸と上げ下げ戸やすべり出し戸などが有ります。その中で気密性を考えるとすべり出し戸がいいです。
しかし、風を取り入れたいときはやはり引き違い戸がいいです。掃き出し窓や少し大きな窓は引き違いにし、その他は小さな窓のすべり出しにするなど工夫されたらいいと思います。
平家研究家 桧垣 幸夫