私は昔から廊下の少ない間取りを提案してきました。
それは廊下が少なければ、同じ部屋数で、同じ部屋の広さでも予算を抑えられるからです。
しかし二階建ては、階段というスペースやそれに伴う廊下が必要となります。最低でも4帖から6帖分のスペースを余分に取らなければなりません。昔は間取りを書くときこの階段のスペースに悩まされました。
それが平屋にするといらなくなるのです。
方法としては、リビングを中心に各部屋に行くようにすれば、廊下がなくてもいいのです。
階段や廊下の4帖から6帖分を削れば予算が下がるし、リビングを広げたり収納を増やすことにも回せます。
しかし昔の平屋は廊下だらけでした。
中廊下に広縁と、廊下ばかりの家が多かったのです。だから大きな家になり広い土地にしか建てられなかったのです。
そして昔は、必ず客間としての和室が有りました。玄関から廊下を通って客間に行くという事でも廊下は必要でした。
しかし今は、あらたまったお客様が来ることもなくなっているので和室や廊下は必要ないと思います。
だから予算も抑えられ住みやすい平家で、廊下のいらない家づくりをお勧めします。
平家研究家 桧垣 幸夫