注文住宅の一戸建てでは平屋と2階がある家という2つの選択肢があります。
平屋と2階建ての家はそれぞれ特徴があります。
本記事では、平屋について解説します。
注文住宅を検討されている方はぜひ参考にしてください。
□平屋の特徴について
平屋のメリット・デメリットをそれぞれ3つずつご紹介します。
*平屋のメリット
1つ目はバリアフリー空間を実現できることです。
平屋はマンションと同様全ての部屋がワンフロアに集約されているため、上階への移動の必要がなく、小さな子どもやお年寄りに優しい設計となっています。
2つ目は効率の良い生活動線を作ることができることです。
平屋は上下の移動が必要ないため、1階部分だけですべてを済ますことができ、効率よく負担が少ない生活動線を実現できます。
3つ目は家族のコミュニケーションが増えることです。
家族は同じフロアで暮らすため、自然と家族との会話が増えます。
家族がすぐに近づける距離感は家族全体の安心感にもつながります。
*平屋のデメリット
1つ目は坪単価が高くなりやすいことです。
平屋は2階建ての一軒家に比べて屋根の面積や基礎部分が広いため、坪当たりの材料費や工事費が高くなる傾向があります。
しかし、階段がないことで延べ床面積は抑えることができるため、建築工事費は2階建てよりも安くなる傾向があります。
2つ目は日当たりが悪くなることがあります。
中央に配置されている部屋に日光を取り入れるのが難しいため、間取りを考えるうえで日当たりはよく考えなければなりません。
□平屋の間取りを決めるうえでのポイントについて
快適な生活を送るために家事動線の良い間取りが必要です。
家事動線の良い間取りにするためには、収納、移動距離、回遊性を考えましょう。
収納はただ増やすだけでなく、どこに設置するのかが家事動線に大きく影響します。
移動距離は家事動線に最も重要な項目です。
移動距離が短いほど良い家事動線であると言えるでしょう。
家事は1つ1つ別々にやるのではなく、同時進行して行う場合が多いため家事動線をできるだけ短くしておくと負担が減ります。
家の中を止まることがなく、くるりと回れる動線がある間取りを「回遊性のある間取り」といいます。
回遊性があることにより移動距離を縮めることができ、家事動線が良くなります。
全てのスペースをつなげるのは難しいため、自分の生活を考えてどこの部分がつながっていたら便利かを考えましょう。
□平屋の間取りの失敗例について
平屋の間取りの失敗例について4つご紹介します。
1つ目は周りの建物を考慮していないことです。
平屋の周囲に高い建物が建ってしまうと風通しが悪くなったり、日照時間が短くなったりする可能性があります。
住宅が密集しているエリアに平屋を建てようと検討している場合は、近隣にマンションなどの高い建物が建つ予定があるかどうかを予め確認しましょう。
また、その時は建っていなかったとしても、もし建った場合、どのような影響を受けるのかを検討したうえで家づくりに取り組んだ方が良いでしょう。
2つ目はリビングや寝室、トイレなどのプライベートな空間を配慮していない間取りにしてしまうことです。
平屋は1階部分しかないため、どの部屋も外部からの影響を受けやすい構造となっています。
間取りをよく考えないと、外から生活が丸見えの部屋が存在したり、近隣の生活音がほぼダイレクトに聞こえてくるなどの弊害がある可能性があります。
3つ目は厳重な防犯対策をしていない場合です。
平屋は出入りがしやすく、緊急時には避難しやすいことが特徴です。
しかし、これは逆に防犯面に難がある可能性があるとも言えます。
間取りの工夫はもちろんサッシ、センサーライト、防犯用の砂利など様々な工夫を講じましょう。
4つ目は風通しの事をよく考えていない場合です。
平屋は、生活に必要なすべての部屋が連続してあります。
細かく分かれた間取りにすると部屋と部屋を区切る壁が多くなり、風通しが悪くなってしまうでしょう。
周囲の建物の状況を把握し、季節ごとの風を取り入れられる窓の配置や間取りを考えましょう。
また、家全体の風通しを考えると同時に、カビやダニなどの発生を防ぐために、一つ一つの部屋でも風の通り道ができるようにしましょう。
□まとめ
本記事では平屋のメリット・デメリット、機能的な間取りについて、間取りの失敗例についてご紹介しました。
平屋は1階部分しかないという特徴がメリット・デメリット両方に関わっているため、よく理解して家づくりを検討しましょう。
当社ではお客様の要望に沿った注文住宅をご提案させていただいております。
注文住宅について何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください。