こんにちは。
山口県で平屋を専門に設計施工している平家工房みともです。
私たちは、「コンパクトでも広々と住める、ちょうどいい平屋」をテーマに、お客さまだけの平屋をデザインしています。
今回は壁に壁掛け家具や棚などを設置する際に、あらかじめ対策をしておきたい「下地補強」についてお伝えしていきます。
■下地補強とは?
まずは壁の芯材である石膏ボードについて、ご説明します。
石膏ボードとは鉱物の石膏を芯材として、住宅の壁や天井の内装材に使用されているものです。
防火、耐火、防音の能力が評価されている素材となります。
木造住宅の壁のほとんどは、木ではなくこの石膏ボードでできています。
間柱(まばしら)とよばれる骨組みに、石膏ボードを固定して壁をつくっていきます。
この石膏ボードは素材の特性として、ビスなどを刺して物を固定することができません。
そのため壁に鏡や棚を固定したい場合には、50cmおきに立っている間柱に釘やビスを刺す必要があります。
もしも間柱が設置されている場所ではなく、好きな場所に家具を固定したい場合には壁の下地としてベニヤ板などを取りつけて補強しなければいけません。
この作業が、下地補強とよばれています。
■下地補強が必要になるケース
以下のような場合には、下地を補強しておくことが必要になります。
・壁掛けTVを設置する場合/固定するための金具の位置に設置
「いつかは壁掛けTVを設置したい!」と検討されている場合は、建築時にお知らせください。
・フロート家具を設置する位置
・大きめの鏡を取り付ける位置
全身が映るような鏡は、意外に重く壁への負担も大きくなります
・飾り棚や稼働棚を、後ほど自分たちで取りつける場合
・後からロールスクリーンを取りつけるかもしれない位置
・扉のないパントリーや、WICの入り口
・天井づけのカーテンレール
窓上につける場合は不要ですが、天井づけやバーチカルブラインドにされたい場合には必要です。
間取り決めの段階で、将来的な希望であっても天井づけ・天井吊り家具や壁掛けの予定を伝えていただければ補強の対応をいたします。