家を建てる時、あると便利だと壁に棚などを固定してしまうことが有ります。
しかし固定するものを作ることはなるべく避けたいものです。
それは今流行りの壁掛けテレビです。これは壁にテレビを金具で付けて固定します。
部屋を模様替えしようとしても、テレビの位置は変えられなくなり、思うように模様替えでなくなります。
このテレビも今後どのように形や姿が変わるか分かりません。
今でもVIVIDSTORM社のスクリーンプロジェクターは、形は棒状のもので床に置き、スッチを入れるとスクリーンがせり上がり100インチのテレビになるのです。
少し重いですが、どこにも移動できるものです。
また対面キッチンで、カウンターを付けて食事ができるようにと希望される方がいます。
確かに2~3回はそこで食事をするかもしれませんが、その後ほとんど物置場状態になります。
人間は、棚があると物を置くという習性があるようです。だからカウンターという棚があると、つい物を置いてしますのです。そしてあっという間に物でいっぱいになり、カウンターで食事をするという事は忘れ去られてしまうのです。
そしてカウンターがあるばっかりに、食卓テーブルが対面キッチンの壁に付けて置けない為、カウンター分リビング側が狭くなることになります。
この様に生活を始めると、こっちの方が使い勝手がいいと使い方が変わってくることもあります。だから固定したものはなるべく造らない方がいいと思います。
平家研究家 桧垣 幸夫