私が16年前に”平家工房みとも”としてスタートした時、世間では新築イコール二階建てでした。それが平屋専門と広告し始めたら「なに!今時平屋?」という見方をされていました。
しかし、今はどうでしょうか「平屋がいいね」に変わってきています。
それは、若い世代も自分たちが使っていた二階は、自分が出て行った後は空き部屋になっているのを知っているからです。
だから若い世代も、二階はいらないと思い始めています。
でも同じ大きさの家を建てるなら、平屋より二階建ての方が安く建てられます。
それは、工事代のかかる基礎工事と屋根工事が二階建てだと、平屋の半分くらいで済むからです。
だから、建築費が高い大手住宅メーカーは二階建てをすすめていたのです。しかしこれだけ平屋がブームになれば建てざるを得ないと平屋を建てています。
私が平家をすすめるのは、住みやすいからです。
一階のみで移動できるので、家事が楽になります。
二階のベランダに洗濯物を干し行ったり、掃除機を持って階段を上り下りしなくてもいいのです。
そして、家庭内で多いのが階段での事故です。
毎日あの高さを階段を使って移動すれば、事故が起きる可能性は高くなります。
だからこの階段が無くなれば、住みやすくて安全な家になります。
また平家をすすめる一番の理由は、建築予算が抑えられることです。
階段とそれに伴う廊下も無くすことで、ひと部屋分家を小さくできます。
すると階段の材料と家が小さくなる事で、建築予算が抑えられるのです。
だから二階という危なくて使いにくい二階建てでなく、住みやすくて予算が抑えられる平家をすすめているのです。
平家研究家 桧垣 幸夫