我が社の間取りは、メーターモジュールを採用しています。
昔はいろんなモジュール(基本になる寸法)で建てられていましたが、今モジュールは大体2通りになっています。
尺(910mm)モジュールとメーターモジュール(1000mm)です。
その中で多く使われているモジュールが、尺モジュールです。
住宅設備品で、システムキッチンやユニットバスなどはすべて尺モジュールに合せて作られています。
メーターモジュールが採用されるようになった背景は、約20年前ローコスト住宅が流行り始めた頃からです。
6帖の部屋を造るのに、尺モジュールで作ってもメーターモジュールで作っても大工さんの手間は、柱の数も窓の数やドアの数は同じなので作業量も同じになる訳です。
そこで同じ作業量なら工賃も同じでいいだろうと、手間賃を据え置いたままで依頼していました。
尺モジュールで6帖は9.93㎡で、メーターモジュールは12.00㎡なので、広さが2.07㎡大きいのに同じ価格になるのです。家が大きくなっても価格は同じとなれば、家が安くなったことになります。
それに合わせて、サッシや室内建具も尺モジュールのサイズを使いますので価格は抑えられます。
この様なことから、メーターモジュールを採用する住宅会社が増えてきました。
しかしメーターモジュールの利点は他にもありますので、次回で説明します。
平家研究家 桧垣 幸夫