土地はあわてて買わない

大手住宅メーカーがこぞって分譲地を販売しています。
それはなぜか?
「家だけでは売れなくなった」からです。
家を建てるのに、絶対土地が必要です。
建替えや親元の田畑に建てられる方は別として、ほとんどの方は土地探しから始めなければなりません
。そこで大手住宅メーカーが分譲地を作り「建築条件付き分譲地」の販売に力を入れています。
大手住宅メーカーの家は、高額なので売れなくなっています。
だから地元工務店が資金的に手の出せない分譲地開発に力を入れ、土地でお客様を引き付けようとしているのです。
土地購入で一番気を付けていただきたいことは、「あせらない」ことです。大手住宅メーカーも不動産屋も必ず言う事は「早くしないと売れますよ」少しでも気に入った様子を見せればこの言葉が付いてきます。
しかしあせらないでください。あなたたちが建てたい土地は、あなたたちが探してくれるのを必ず待っていてくれます。
予算も家づくりの希望もかなえたい方は、次の方法をお勧めします。

1. まず予算を決める

原則3の建物価格や他にかかる金額を参考に土地の予算を決めておくこと。 幾ら良い場所でも、自分たちの予算をオーバーする土地はやめてください。後で大変なことになります。

2. 希望する土地の近くの不動産屋を回る

土地を売りたい人は、遠くの不動産屋より近くの不動産屋に相談に行くと思います。だから不動産屋はホームページや広告に出ていない土地情報を持っていることがあります。一度きりでなく何度か足を運んでください。いい情報が入ったら知らない人より何度も来た人に連絡するものです。 でも購入時に注意してほしいことがあります。

大きな家にしない

住宅購入を考える理由の多くは「子どものため」です。
もちろん大切なお子様のために家を建てることは素晴らしいことです。
しかし、気を付けていただきたいのは「子どものためだけの家づくりにはしない」という事です。今は小さなお子様もいずれは家を出て行きます。そのあとは、夫婦二人だけの空間になります。かつての子ども部屋は使われることも無くなり、気が付けば倉庫がわり・・・なんてこともしばしば。階段の上り下りも、年を重ねるごとに負担になります。
最近、平屋が人気を集めている理由の一つは、子どもが自立した後も住みやすいからです。
ですから、夫婦二人が住みやすい家づくりをテーマにすれば、仲のいい家族が暮らす家になります。子どもはいつも親を見ています。ここが一番肝心なところです。仲のいい夫婦からは決して、親不孝な子供は育たないものです。
大きな家にしないための大原則は、「無駄なスペースを無くす」です。
その一番簡単な方法は、「廊下」を造らないこと。特に二階に上がる階段と廊下を無くせば、約6帖分のスペースが省けます。バリアフリーという視点からみても、階段は危険ですね。リビングを中心に各部屋に行ける間取りにすれば、廊下は要らなくなります。

〇子どもが自立後も住みやすい
〇階段が無いので本当のバリアフリー
〇階段・廊下が無い分小さくできる

このように、平家にはたくさんのメリットがあります。

無理な予算にしない

住宅購入のための簡単な資金計画例をたててみましょう。
まず、土地を購入します。すると土地を自分の名義にするため登記料がかかります。仲介業者がいれば仲介手数料がかかります。
大型団地なら、集会場を建てたりするための団地負担金がかかるケースがあります。しばらくすると、不動産取得税という、税金がかかってきます 計算してみましょう

土地代 仲介手数料 登記料 負担金・取得税 =
1000万 約39.4万 約15万 約15.6万 1070万
土地代 1000万
仲介手数料 約39.4万
登記料 約15万
負担金・取得税 約15.6万
=
1070万円

今度は、建物にかかるものとして、建物本体価格に屋外給排水工事費などの付帯工事代。(一般に、敷地の大きさや建築場所によって建築代を、本体工事 と付帯工事を分けます)諸経費として、建物登記料、火災保険料、保証人をたてない代わりに保証保険料等がかかります。家が出来上がると、カーポートなどの 外構工事代、カーテンや照明器具代また、引越費用なども考えておかなければなりません。 計算してみましょう

建物本体 付帯工事 外構工事 照明・引越 諸経費 =
1500万 150万 150万 50万 150万 2000万
建物本体 1500万
付帯工事 150万
外構工事 150万
照明・引越 50万
諸経費 150万
=
2000万円

ということは、土地代(仮に1,000万円)+建物代(仮に1,500万円)合計で2,500万円で建つと思っていたところが、実際は3,070万 円の資金を用意しておかなければならないということです。 これは一般的なことで、建築場所・住宅ローン借入先・建築業者によっては、かなりの金額の差が出てきます。 例え頭金を570万円入れても、住宅ローンは2500万円すると金利1%、35年返済で計算すると月々70,572円になります。

【資金計画のポイント】

1、住宅ローンの借入は2500万円以内にする。
それ以外は自己資金または、親のスネをかじる。
2、住宅ローンの返済は年収(税込みの総収入)の20%程度にする。
例えば、年収400万円の方なら、年間80万円、月々6.6万円以内 これはあくまでも、主人ひとりの収入で考える。奥様の収入は考えない。例えば、年収400万円の方なら、年間80万円、月々6.6万円以内 これはあくまでも、主人ひとりの収入で考える。奥様の収入は考えない。
3、支払いは今の家賃と同程度

これが私の勧める資金計画です。