前回の続きで、山口県内の地銀のことを書いてみます。
山口銀行、西京銀行、広島銀行が、ネット銀行を意識した金利対策を取っています。
山銀が0.575%、西京が0.55%、広銀が0.555%という金利で対抗しようとしています。
今まで変動金利で一番安い金利が、JAの0.67%でした。
これはプロパー融資で、保証会社を通さない銀行直の融資です。
保証会社を通すと、保証料がかかります。だいたい0.2%位金利に上乗せされます。
そうすると、0.67%+0.2%で0.87%の金利になるのです。
プロパー融資が採用される方と言えば、公務員や上場会社の社員など安定した会社に勤めている方や、自己資金が3割以上ある方に限られます。
JAと地方銀行の違いを説明します。
JAは取扱手数料が3万円です。
それに対して地方銀行の取扱手数料は融資額の2.2%です。
3000万円借入額だと、66万円の手数料となります。
その手数料は借入できますので、3066万円を金利の一番安い西京銀行の0.55%、35年返済で計算すると、80,269円になります。
JAでは3000万円の借入です済むから、80,269円を逆算して3000万円の借入で金利に直すと、何と0.68%の金利になるのです。
という事で、表面上の金利だけで判断しない方がいいことがわかります。
やはり安定した会社に勤めている方は、JAで借りるのがいいという結果になります。
普通の会社に勤めている方は、西京銀行のプロパー融資の0.55%がいいと思います。
平家研究家 桧垣 幸夫