家づくりで一番重要なことは、資金計画です。
土地や建物やその他入居するまでの総予算を知ることです。
我が社にご来店されたお客様には、まず最初にこのお金のことをお話ししています。
そして土地が見つかりプラン提案する時は、お客様の間取りの要望はほとんど聞きません。
まず家族構成を聞き、4人家族なら3LDKでその土地に合わせたプランを作り、入居までのすべての総予算を出して、1回目の提案をします。
総予算から割り出した住宅ローンの毎月の返済額まで提案しますので、その返済で余裕があるのか、無理なのかをまず分かって欲しいからです。
最初にお客様の要望を聞くと、広いリビングにして欲しいとか、収納をたくさん取って欲しいなど、必ず家が大きくなり予算が膨らんできます。
1年前のウッドショックで木材が上がり、今は建築に関するすべての物が値上がりしています。
金額にして200万円から300万円は違っています。
自分たちの要望を満たした大きな家から、予算の関係で次から次にと削っていくより、小さな家から自分たちの要望を少しずつ増やしていく方がいいのではないでしょうか。
コロナ禍と戦争で不確実な時代です。
そんな時こそ、小さな家で無理のない家づくりにしたいものです。
平家研究家 桧垣 幸夫