こんにちは。
山口県で平屋を専門に設計施工している、平家工房みともです。
今回は屋根の素材である、「瓦」についてお伝えしていきます。
平屋工房みともでは標準の屋根として、焼瓦を採用しています。
以前からある屋根におなじみの素材ですが、人によっては「地震や風に弱いのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、実は現在の焼瓦は改良が重ねられ、丈夫で安全性の高い素材となっています。

以前の瓦は手軽な素材である一方で、重さがあるわりに台風で飛んでしまう・地震などで崩れてしまうなどの不安がありました。
その後安全な瓦屋根を施工すべくガイドラインが作られ、今では瓦は以下の特徴をもつ安全なパーツに進化しています。
① 屋根重量を、以前の半分程度に軽量化
②すべての瓦を釘やネジでしっかりと固定。瓦同士も固定して、ずれや脱落を防止するように
③ガイドラインを遵守した工法で、安全性を高めて崩落を防ぎます
こうした調整の結果、耐久性にすぐれた経済的な瓦が完成しました。

■瓦は断熱力が高く、部屋の快適性を上げる素材
瓦の特徴で意外に知られていないのは、断熱性ではないでしょうか。
粘土瓦はストレートなタイプと比べて夏は涼しく、冬は暖かさを守ることが分かっています。日差しの強い夏に行われた調査では、約9度の温度差があり粘土瓦の断熱性能が良いことが証明されています。
湯呑みと同じように熱を伝えにくい素材のため、夏は室内が涼しくなり冬は暖かさを守ることができるのです。



瓦は和風住宅のイメージがありますが、今はデザインやカラーバリエーションも増え、洋風のシンプルモダンな住宅にも合う物が豊富に出ています。
お洒落さはもちろん、重厚感や高級感をプラスし住宅の存在感を高める効果がありますので、屋根を決める際には楽しみながら選んでいただけたらと思います。