今回の台風はすごそうです。台風の目がくっきり見えます。
30年くらい前に台風19号が光市に上陸したことが有ります。
その時、台風の目という物を実際に見ました。目の中に入ると天気になるんですね。太陽がはっきり見えていました。
さて以前、クローゼットの扉はいらないという方の家づくりをしたことが有りました。
確かに部屋の中ですから人に見られることもなく、物も出し入れしやすくなるし、予算も扉が無い分抑えられるという合理的な考え方です。
この様に考えると、部屋の中の扉は無くてもいいとも思います。
私共の間取りのモジュール(基準寸法)は、メーター(1000mm)です。
しかし、建具などの建材やキッチンなどの住宅設備品は、尺(910mm)モジュールが基本になってそれに合わせて作っています。
例えば、1500㎜間口のクローゼットに合う扉の寸法は、巾1189㎜になります。
すると有効開口寸法は、約1370㎜に対して1189㎜ですから約180㎜余分な壁ができます。それに扉が開いた状態の扉の厚みが4枚で約200㎜加わり実際の開口寸法は約990㎜となり、扉があるだけで実際は物が出し入れしにくいクローゼットなのです。
扉が無ければ開口部が広く使いやすいクローゼットになります。
でもお客様が来るときには隠したいという場合は、ロールカーテンを取り付けておけば隠せます。
クローゼットばかりでなくチョットした収納も、扉を無くせばスペースが有効に利用できます。最近はこのように考えるお客様が増えてきたように思います。 是非家づくりの参考にしてください。
平家研究家 桧垣 幸夫