最近、どこの分譲地でも平家の家を見ることが多くなりました。
昔は平屋イコール年配者の家というイメージでした。
そして当時の平屋は、広い土地に大きな家の豪邸という感じもありました。
しかし今は、若い人達が平家を建てています。

なぜ若い人達が平屋を建てるのでしょうか?
それは若い人達の実家が2階建てで、自分たちの部屋は2階に有り、今は空き部屋になって使われていなくなっているからです。
親が建てた時は新築イコール2階建てで、何も疑わずに2階建てを建てていました。1階にはLDKと風呂などの水周りに和室という構成の家が多かったと思います。
2階は子ども部屋が2つに主寝室で、4LDKというのが標準的な間取りでした。
そして子供たちが出て行った今は、空き部屋ばかりという事になっています。
たまに実家に帰って子どもたちも、空き部屋になるのなら大きな家でもなくてもいいのではと思ってしまうのです。
そして私達が小さな平家を、広告宣伝で広めたことも多少影響もあったのだと思います。
実際子供二人の家族には、子ども部屋2つの主寝室の3LDKで充分と言ってすすめると、「そうですね」と言って3LDKの家を建ててもらっていました。
私が小さな家をすすめるので予算は抑えられ、若い人達にも家が建てやすくなったのです。
そうこうするうちに、若い人がどんどん平屋を建てるものですから、それを見た若い同世代の人も、「平屋でいいんじゃない!」と平屋がたくさん建つようになったのです。
そして大手住宅メーカーも、自社も負けじと平屋を建てています。
だから今はブームではなく、普通に建てる家なったと思います。
平家研究家 桧垣 幸夫