今平屋がブームになっています。
私が平家工房みともとして事務所を開いた17年前は、新築イコール二階建てでした。
“平屋?”が付くくらいどうして今時平屋なの?と思われていました。
みともで建てていただいたお客様の中に、大手住宅メーカーに行って「どんな家が希望ですか?」と聞かれ、「平屋で小さな家を考えています。」と言ったとたん、今まで笑顔で対応していた営業の人の顔が急に真顔になり「平家ですか~」とトーンが下がり対応が変わったそうです。
そして「平屋なら平家工房みともさんに行かれたらいいのではないですか」と言って断られたそうです。
彼らは売上金額が目標で、小さな平屋では売り上げが落ちるので、見向きもされない家だったのです。
それがどうです。今は山口県では新築住宅の4割が平屋になっていて、その時は見向きもしなかった大手住宅メーカーも平屋をどんどん建てています。
なぜ今平屋がブームなのでしょうか?
まずはウッドショック以来、建築資材の高騰で建築費が一気に上がり、今まで通りに建てていたのでは予算面でお客様の要望に応えられなくなったことです。
平屋にすると、2階に上がる階段などの廊下部分が少なくなり、建物が小さくなり予算が抑えられます。
そして平屋にすると、リビングを中心に各個室に行く間取りにすることが多く、廊下がいらなくなるので建物を小さくできるのです。
こんなことで平屋が見直されているのです。
平家研究家 桧垣 幸夫