今、土間収納と言って、シューズクロークと一緒にベビーカーや車のタイヤなど、外にも置けない部屋にも置けないものを収納するスペースとして作られる方が多いです。
外から帰って土間収納で靴を脱ぎコートをかけて室内にと、理想的な流れが出来ます。
しかし山口県には、差し掛けという物が有ります。
家の外にアルミで片流れの屋根を作り波板で周りを囲ったもので、そこにタイヤなどを置いたりする家が多いのです。ほとんどの家が作っています。
建物の一部になる土間収納を作るより、かなり安い予算で出来るため、広く作ることができます。
だから洗濯物を干すスペースや自転車置き場として利用される方もいます。
他県から来た人は、差し掛け何?と思われていますが、山口県の人は普通に作っています。
土間収納と違って差し掛けは、波板で囲いますので寒い時は寒いし、暑い時は暑いです。
そして風も吹き通しなので、室内で使う物は置けません。
外観的にも波板なので、見栄えはよくありません。
しかし山口県民は、新築時には周りがほとんど差し掛けを作るので、自分の家も作るのが当たり前になっています。何と言っても低予算で、大容量の収納が出来るのが魅力なのです。
平家研究家 桧垣 幸夫