家づくりの基本は間取りです。
住みやすい家にするにも、使いやすい家にするにも間取りが基本となります。
平屋は、2階建てに比べると間取りは作りにくいのです。
我々の業界では、2階建ては階段が有るので1階の間取りを考えるとき2階の間取りも同時に考えなければならないので、難しいと思われています。平屋の場合は1階だけを考えればいいので作りやすいと思われています。
しかし、各部屋には窓が要りますので意外と難しいのです。
2階建ては、1階にリビングと和室と水回りを取り、2階に各居室を取ります。このように各階に部屋数が少なるので窓が取りやすいのです。
それが平屋になると、1階にすべての部屋が来ますので、全てを外に向いた部屋の配置にしなければなりません。
ワンフロアには外に向いた壁は真四角の家だと4面有ります。2階だと8面の壁ができます。
しかし、平屋だと4面しか壁が無いので、各面に水周りとリビングや各部屋を配置することを考えると、平屋の間取りは意外と難しいのです。
その中で、使いやすく移動しやすい間取りにしなければ住みやすい家にはなりません。
そこで廊下などを多く作って大きな家にすれば、予算は膨らむし、住みにくい家になります。
私がすすめる間取りは、リビングを中心にして各部屋に移動できる間取りです。
そうすると小さな家になり、予算を抑えられ住みやすい家になる訳です。
平家研究家 桧垣 幸夫