建築業界は古い業界で、今でも昔のままのことが多いのです。
何かを始めるときは、日柄を気にします。
特に棟上げの時は、大安や友引などの日のいい時に行うケースが多いです。
これはお客様が気にして日柄を選んでいるのではなく、こちらからいい日にするよう勧めているような気がします。
だから土日が休みの方は、いい日柄と休みが合わないと棟上げの日がなかなか決まらなかったりします。
また、土用と言うのが有ります。一般的には、土用とは夏にウナギを食べる日と考えますが、実は年に4回もあります。これは、土用に入ると土を動かしてはいけないとされ、そのため基礎の工事に入る日を避けたりします。土用は18日間ありますので、事前に工期のことを考えておかなければなりません。
しかし、土地をたくさん動かす土木業者は、あまり気にせずに工事をしています。
また寸法に関しては、寸、尺、間をまだ使っていますし、広さに関しても坪を使い「この土地は何坪あります。」と使っています。
間取りを決める際も鬼門が出てきて、なかなか前に進まない事もあります。
世の中はネットで何もかもつながっていて、AIが何でも判断する時代に、この業界は昔のままの状態です。
我々建築業界の人たちは、世の中に取り残されている感じです
平家研究家 桧垣 幸夫