事務所の道路を挟んだ向う側に、新しい住宅が数軒建っています。
その中にリビングの上を吹抜けにした家があります。
その家は、大きな窓を付けていますが、いつもブラインドで閉ざされたままになっています。
最初は、吹抜けの大きな窓から太陽の光をたっぷりと入れ、明るいリビングにするつもりだったのでしょう。しかし、夏には太陽に光が入りすぎて暑いのでしようか、ブラインドを閉めたままになっています。

吹抜けは大きな空間を作り、広々とした開放感のあるリビングになります。
狭い敷地では隣に家が建っていても、吹抜けに窓を設ければ太陽の光も入り明るいリビングになります。
こんな利点が有って、リビングに吹抜けを作られる方が多いのです。
しかし吹抜けは、開放感ある広い空間になるわけですから、それだけリビングの面積が広くなると考えなくてはなりません。
例えば16帖のリビングに8帖位の吹き抜けを作れば、24帖の広さになると思ってください。
するとエアコンもその広さに応じたタイプの物を付けなければなりません。
寒い時期は、暖かい空気はどうしても上の方に上がって行きます。
床暖房にしていればいいのですが、エアコンだけだと暖かい空気は上に上がり、床は冷たい状態になりやすいのです。
サーキュレーターなどを利用し、空気を循環させなければなりません。
どうしても広い空間にしたければ、構造体の梁を見せて天井を上げれば、少しでも開放感のあるリビングになります。
平家研究家 桧垣 幸夫