家づくりには多大のお金がかかります。
我々中小工務店と大手住宅メーカーでは、同じような家でも５００～１０００万円位価格の差が出ます。
それは、広告宣伝費や人件費など桁違いに経費が掛かっているから高くなるのです。
大手住宅メーカーで建てれば安心感はありますが、１０００万円の差は考えてしまいます。
大手住宅メーカーは総合住宅展示場にモデルハウスを建て、営業展開しています。
お客様が展示場に行くと、何社かのモデルハウスを見て回るので、一人のお客様をめぐって競争になる事が多いのです。
大手住宅メーカーはそれぞれ特徴があります。お客様はその中の２～３社に絞って話をすすめていきます。そして最終的には値引き競争になります。
最初に提示された価格は何だったというくらいの価格で、値引きをしてきます。
実は最近あった話ですが、某大手住宅メーカーと競合になりました。
このお客様は、以前建てていただいたOB様の知り合いという事で、OB様宅を一緒に見せていただき、いろいろ話をさせていただきました。
お客様が、ほぼ私の会社で家づくりをすすめようと決まった翌日、担当に電話が掛かってきました。
それは”大手住宅メーカーに決めた”という電話でした。
私は他社で決まったことと、家を見せていただいたお礼を兼ねてOB様宅を訪問しました。そのお客様からの話では何と、「６００万円安くするという事で大手住宅メーカーに決めた」と連絡があったそうです。
６００万円も値引きされても、私の会社が提示していた金額よりもメーカーの家は、高い金額だと思います。
これが大手メーカー同士の競合だったら、まだ値引きがあったかもしれません。
もしもこの様に競合が無ければ、多額の金額の家を建てることになると、考えただけでもこのメーカーで建てるお客様は、かわいそうになります。
大手メーカーのように値引きを考えた価格を付けてくる会社より、最初から正規の金額を提案してくる会社がいいですね。
だから値引きはいらないのです。
平家研究家 桧垣 幸夫
