平屋の屋根裏は大きな空間になります。
棟上げをした後お客様がこの空間を見て、「何かに利用できないものですかね!もったいないですね。」とよく言われたものです。
平屋ですから本当に大空間ができるのです。
そこで最初のころは、ロフトを提案していました。
予算的には屋根裏という事で、周りはできているので工事代もそれほどかかりません。
しかし、ロフトに上がる屋根裏用はしごや、吹抜けを取ってはしごを付けたりで、少し予算はかかりました。
それでも多くのお客様に、ロフトのある平家を建てていただきました。
このロフト、本当に利用価値のある物でしょうか?物をしまう場所が増えるのはいいのですが、問題ははしごです。
物を上げるにしても降ろすにしても、大変苦労します。垂直状態のはしごですから、物を持って昇り降りすると危ないのです。
初めは利用していますが、その後は利用していないのではと思います。
そこで今は中二階、「おもいで収納」と我が社で名付けている平家を、たくさん建てていただいています。
正式に階段を付けていますので、昇り降りも安全です。階段も7段なので苦になりません。
リビングから「おもいで収納」に物が出し入れできるので便利で使いやすいのです。
中二階の部屋が6帖なら、その下に6帖分の収納ができるのです。
これを見ていただくと、多くのお客様が「おもいで収納」の平家にされるケースが増えました。
ロフトは屋根裏ですのでどこでも造れますが、「おもいで収納」は外観も考えると、プラン的に多少苦労します。
でもこれからは、ロフトより「おもいで収納」いいですよ。
平家研究家 桧垣幸夫