私は、25年前に家を建てました。
家を建てた最初の夏、この辺は蚊がいない場所なのかな?と思うくらい蚊がいないのです。
建てた最初のころ、妻は一時期一階の和室に寝ていました。それからクシャミや鼻水を出すようになり、花粉症になったのです。
次の夏には、蚊が出てきて刺されるようになりました。
この様な症状はなぜ起こったのでしょうか?これはすべてシロアリ工事のせいです。
私が在籍していた前の会社では、家の周りの地面から基礎や土台、柱の1mまで薬をまいていました。
シロアリを寄せ付けない効果を5年、10年保証するくらい強い薬剤なのです。
当然人間にも影響がない訳が有りません。
私共では、シロアリ工事はしていません。
その代わりに基礎はベタ基礎にし、基礎と土台との間に基礎パッキンを入れ、土台はヒノキにしています。
基礎パッキンとは、樹脂製ででき、小さな穴がたくさんある材料です。換気性能がいいため、床下はいつもカラカラに乾燥した状態になります。湿気が無いと虫が寄り付きません。
そして、コンクリートの基礎と木の土台の間に入れますので湿気との縁を切ってくれます。
だから基礎パッキンの会社は、10年間のシロアリ保証をしてくれるのです。
最近の新築住宅は、この基礎パッキンを採用した家が多いと思います。
換気口の穴を取らないので、鉄筋を途中で切断しなくても済み強度も上がります。
薬を使わない人にやさしい家がいいですね。
平家研究家 桧垣 幸夫