暖かい家にするには、壁や天井の断熱材を、性能のいいもにしたり材料を厚くするより、窓の性能を上げる方が断然暖かい家になります。
考えてみてもわかるように窓は、薄いガラスで構成されたサッシになっています。
壁はそうは言っても、10cm以上も厚みのある構造です。
暖かい部屋の暖気は窓から逃げ、外の寒い寒気も窓から入ってくるのです。
家の熱は、窓から50%以上移動しますので、窓の性能を上げればいいのです。
断熱性をよくしようと、最近の家の窓はほぼ全てペアガラスになっています。
多くの住宅会社で、予算の関係でアルミと樹脂の複合サッシが取り入られています。
この複合サッシは、外をアルミにし室内は樹脂という構成になっています。
アルミは熱を伝えやすい素材です。
アパートなどでアルミサッシの住まいを経験された方は、冬は結露で悩まされたことが有ったと思います。
複合サッシはアルミを半分使っているので、オール樹脂サッシと比べると断熱性能は劣ります。
樹脂は熱を伝えにくい素材です。
だから樹脂サッシは、断熱性能もよく結露しにくいサッシなのです。
しかし、空気が動いていると結露はしにくくなります。
だから24時間換気システムは止めてはいけません。
冬寒いからと言って止めると結露します。気を付けて!
平家研究家 桧垣 幸夫