やはり生活しやすいのは平屋です。
段差のない本当のバリアフリーです。
私は、平家工房みともの事務所を開いて17年目になります。
その間200軒以上の平屋を建ててきました。
最初の頃のお客様は、ほとんど小人数の家族の方の家でした。
シングルマザーの方や、夫婦だけの方や、子ども一人の家族の方など、平屋がいいという方々に建てていただきました。
しかし私の想いは、若い夫婦に“無理のない家づくり”として小さな家にしてもらおうと、平屋にしたのです。
家の予算は、家の大きさで決まります。大きな家なれば予算は膨らみ、小さくすれば予算は抑えられます。
平屋なら階段などの廊下がいらないので、各部屋は同じ大きさでも小さな家になるのです。
昔、二階建てを建てていたころ、予算を抑えるために一階と二階が同じ大きさの総二階の家を建てていたことがあります。
総二階の家は、外観のデザインはのっぺりとして安っぽいし、室内と言えば一階がリビングと水周りで、個室は二階という間取りになり、毎日の生活は絶えず階段の昇り降りがある生活導線の悪い家になります。
そこで思ついたのが平屋だったのです。
平屋は、1階だけの移動で済みますので生活導線は非常によくなります。そして工夫をすれば、外観は大きく見えおしゃれな家になるのです。
そして当時でも、意外と平屋を建てたいという人がいたのです。
だからこれからは平屋の時代が来ると考え、平屋の家づくりに専念したのです。
平家研究家 桧垣 幸夫